AIアプリケーション開発企業であるFundamental Research Labsは先日、Prosusがリードし、Stripeの共同創業者であるパトリック・コリソン氏も参加した3,300万ドルのシリーズA資金調達ラウンドの完了を発表しました。以前はAlteraだったこのスタートアップは、独自の多様な開発モデルで際立っています。コンシューマー向けAIアシスタント「Fairies」やインテリジェントスプレッドシートツール「Shortcut」といった主力製品は既に商用化されています。
創業者のヤン博士は、Fundamental Research Labsが「ソフトウェア先行、ハードウェア後続」戦略を追求していることを明らかにしました。同社は現在、生産性向上ツールの開発に注力しており、早期の収益化を目指すとともに、将来的なロボティクス分野への進出に向けた技術的専門知識の蓄積も進めています。Prosusのベンチャーパートナーであるサンディープ・バクシ氏は、優秀な人材を具体的な製品へと転換する同社の能力は、AIスタートアップの中でも類を見ないものだと述べています。
注目すべきは、同社が製品に有料モデルを導入し、ユーザーに7日間の無料トライアルを提供していることです。多くのスタートアップが技術検証段階にとどまっている中、この商用化プロセスはAI分野では比較的進んでいます。昨年、同社は900万ドルのシードラウンドを完了し、総資金調達額は4,000万ドルを超え、多面的な開発の基盤を築きました。
ゲームAIアシスタントとしてスタートしたFundamental Research Labsは、現在、ゲーム、コンシューマーアプリケーション、研究、プラットフォームの4つの主要チームに成長しました。ヤン博士は、同社の目標は多様なAIアプリケーションを通じて「歴史的な価値を創造する」ことであり、その開発モデルは業界に新たなパラダイムをもたらす可能性があると述べています。